〜My favorite time〜
自分の能力を認められ、人の上に立ち、大きな目標を達成すること。
ビジネスの世界で成功したり、スポーツの世界で表彰台に乗ったり。インフルエンサーになってたくさんの「いいね!」をもらったり。
それも素晴らしい事ではあるのですが、人間って本当は、もっと気楽に生きたって良いのではないかな、と思うんです。
もっと個人的な想いで生きたって、いいのではないかな、と思うんです。
加島祥造さん、という面白い文筆家がいます。
この方は独自の超訳で、老子の説いた「道(Tao)」を紹介している方なのですが、その中の一節をご紹介します。
世間の人たちは目的を持ち、忙しがってるが、
こっちは石ころみたいに頑固で鈍い。
確かに私はひとり
他の人たちと違っているかもしれん。しかしね、
自分はいま
あの大自然の母親のおっぱいを
好きなだけ吸ってるんだ。
こう知ってるから
平気なんだ、実際
いま、こうして吸ってるんだからね。
加島祥造「タオー老子ー」より
私も森林を散策している時や、美しい海を前にした時、この言葉に似た想いを抱くことがあります。
木漏れ日のスポットライトが当たった果実を、鳥がついばむ瞬間を目撃した時だったり。
原始時代にタイムスリップしてしまったかのような、秘密めいた自然の海を、色とりどりの魚たちが泳いでいく光景を見た時。
ただただ、その風景の素晴らしさを味わって、素晴らしいと感じる為に自分は生まれてきたんじゃないかと、そう思う瞬間があります。
現代人は「生きる」と言うことを、変に難しくしてしまっている気がするんですよね。
ただ、味わえばいいんだよ、この地球の恵を。せっかく生まれてきたんだから、味あわなきゃ、そんそん。
加島祥造さんの本を読んでいると、そんな言葉が聞こえてくるように感じます。
等身大でOK
自分が本心でそれを望んでいるなら話は別ですが、今の世の中って、多くの人が誇大妄想に取りつかれているように感じるんです。
何か人の目を引くような、個性やキャラクターを持っていなければいけない。
写真や動画映えする、素敵な生活を見せなければならない。
勉強や仕事をがんばって、目標を達成して自己実現しなければならない。
こういう欲求って、S N S時代に入ってから強まった風潮だと思うのですが、そこに魅惑的な魔力があることは、否定できない所があります。
でも突きつめると、これって際限のない欲求だと思うんです。
承認欲求が大きくなればなるほど、そのハードルが高くなればなるほど、内面の充実感からは、遠ざかっていくんだと思うんです。
承認欲求が強いと言う事は、自分で自分を承認できていない、という事と、実は同じことですからね。
肩の力を抜いて、等身大の自分でOK!と思えるようになること。
それこそが現代社会で、知らぬ間に他人の軸に合わせて、疲れ果てていた自分を癒す道なのだと思います。
そう言われても、それが一番難しいんだよね、、。
と言う声が聞こえてきそうなのですが、星読み的に言えば、ホロスコープを読むことで、きっとそのお手伝いができますので、そういう方はぜひ「星読み絵描き」に、お声がけいただければと思います。
作品の制作イメージ
この作品をオーダーくださったYさんは、ツイッターやブログを見て、「星読み絵描き」に興味を持っていただき、ご連絡をくださいました。
実は今回は、私自身ちょっとドキドキしながら、進めさせていただいたんです。
なぜなら、個展などでお会いしたことのない方からの、はじめてのご依頼だったからです。
でもあれこれ先回りして考えた心配は、全て杞憂に終わりました。
私が発信しているメッセージにピンと来てくださる方は、やっぱりどこか心の形が似ているところがあって、すぐに打ち解ける事ができるのだなーと思いました。
「類は友を呼ぶ」と言う言葉って、本当だなって、実感しています。
なので、今まで個展に来られた事がない方も、「星読み絵描き」に興味ある方は、ぜひご連絡くださいねー。
最初の一歩の勇気はいるかもしれませんが、その勇気を受けとめる準備はできてますよー!
心のふるさと
Yさんとお話ししていて、石垣島の海の話題になったんです。
Yさんはその海を見た時、ここが「心のふるさとだ!」と直観的に思ったそうです。
私もある島を訪ねた時、同じ感覚を感じた事があります。
桟橋を渡って、その島に足を踏み入れた時、不思議な懐かしさを感じたんですよね。
輪廻転生があるとしたら、過去の人生で私はこの島と深い繋がり持っていて、今、過去と現在が重なったんだな、と思いました。
今回はそんな「心のふるさと」をテーマにして、作品を描かせていただきました。
Yさんのお誕生花である「ストック」のピンクと、石垣島の海のエメラルドグリーンが、この作品の彩りを素敵なものにしてくれたと、作者ながらに思っています。
この作品をオーダーくださったYさんに、あらためて感謝してます!
Thanks!