星読み絵描き

もとっちノート


母への葛藤と月星座(Part2)

少し前に「母への葛藤と月星座」という記事を書きました。

今回は、別の角度からこのテーマについて、書いてみたいと思います。

前回の記事を読んでいただいて、母親との関係に悩みを持っている方は、ご自身の体験と照らし合わせていただけたんじゃないかなー、と思います。

でも後で、はっと気づいたんです。

「母親」という立場から、お子さんへの影響を気にされたり、悩まれている方もいるかも知れないな、と。

「愛情をかけて精一杯育てたのに、自分との関係性で、子供に月星座の性質が形成されて、それが将来本人の悩みの元になる。なんて言われたら悲しいし…ショックです…」

という反応があっても仕方ないし、その気持ちをフォローできてなかったなー、と思いました。

(ゴメンね!)

そこで今回は、逆の視点(母の視点)からパート2の記事を書いてみようと思います。

(※「月星座」の事をよく知らないという方は、「母への葛藤と月星座」を先にお読みください)

理想の母というファンタジー

私は今とある方から、星読みとしてとても興味深いオーダーをいただいています。

その方は、お子さんが5名いらっしゃる方で、それぞれのお誕生日に合わせて、一年かけてホロスコープを順番に読んでいく、という計画なんですね。

それぞれのお子さんの性質と、お母さまとの関係を占星術の観点から紐解いてみるという、「月星座」を深く考察する上で、またとないチャンスをいただいています。

そこから分かってきたことは、母親は同じなのに「月星座」の性質はそれぞれ違うものが作られていく、と言うことです。

出生日時がお子さん毎にそれぞれ違うので、「月星座」が別々になることは、想像に容易いことだと思います。

でも、一歩引いてみると不思議じゃないですか?

お母さまは同じ人物なのに、子供たちにはそれぞれ違う「月星座」の性質が生まれてくるんです。

それは、無理な自己犠牲をしてしまいがちな「月星座 魚座」の性質だったり。

無理にバランスを取ろうとしてしまう「月星座 天秤座」の性質だったりするのですが、同じ一人の母親との関係性から、別々の「月星座」の性質が飛び出してくるんです。

このことから分かるのは、お母さまがどんな人かと言うことよりも、お子さん側が作り上げた母親像が、「月星座」の性質の決め手になっていると言うことです。

兄弟それぞれが、同じ一人の母親の、おそらく全く違う側面を引き出して、その性質との関係性で、自分の「月星座」の性質を決定づけていっているんだと思います。

だから、お母さまサイドに立って言うなら、悩んでも仕方ないんです。

知らず知らずに内面化してしまっている、「理想の母親」像は、ファンタジーでしかないのだと思います。

まして現代社会での「母親像」は、乗り越えるべき存在としての、「父性」の代役を果たさざるを得ない所があるので、簡単にはいかない事が多いと思います。

自分なりに愛情を持って接している、と言うことは前提になると思います。

でもそれ以上の部分は、お子さんの人生にとってのプラスの影響もマイナスの影響も含めて、「そう言う役目を果たすべくして、果たしている」と言うことなのだと思います。

だから、自分なりに精一杯やれたなら、それで十分なのだと思います。

「月星座」はたしかに、将来お子さんが自分軸で生きようと思った時に、葛藤の元になるかも知れません。

無意識の行動パターンを形成して、それが苦しい気持ちを生み出すかも知れません。

時には、そのフラストレーションの矛先がお母さまに向いてしまう事も、あるかも知れません。

でも星読み的に言えば、それも含めて人生の道筋は、生まれて来た時点で、あらかじめ用意されているんです。

ホロスコープを読むと、不思議なんですけど、それが出生時刻の天体の配置で分かってしまうんですね。

どんなにお子さんに尽くして、素晴らしい教育を施したとしても、「月星座」の性質に関しては、結果的には同じことだと思います。

その日時に生まれて来た時点で、私たち一人一人は、おそらく運命論的に、その性質を母親から受け取ることが、決定づけられているんです。

そして周囲の人間は、その性質を本人が体験していくのに必要な「配役」を果たしていくのだと思います。

だから、ありのままのあなたで、大丈夫なんです。

私たちは誰もが、知らず知らずの間に、パズルのピースのように、天から与えられた配役を果たしているのだと思います。

、、ということで、今回は前回と逆の視点から「月星座」について考察してみました。

これはあくまで、私が調べた範囲での考察ですので、興味を持たれた方は、ご自身で色々調べていただくと面白いかと思います。(「月星座」に関する考え方は、占星術の世界でも様々な捉え方が存在します)

それから、話のついでに書いておくと、母親との関係に悩んでいたり、感情的なもつれがある方は、ご自身のホロスコープを読んでみることをオススメします。

深い心の傷を負っている場合、感情的にはとても許せないかも知れません。

今のご自身を守ることの方が大切ですので、実際に和解しようとか、自分の為に許そうとか、そういう類の話ではありません。

ただ、今のあなたの心が形成されて行った過程を、ホロスコープから客観的に読み解いて、頭で理解することは、自分の心を解放するヒントになると思います。

自分の人生を自分の元に取り戻す、という意味で、古代から続く占星術の叡智は、きっと力を貸してくれると思います。

、、ということで、今回も最後まで読んでくれてありがとー!

Thanks!



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