〜With my heart just the way it is
時の流れの中で、不思議と帳尻があっていくのが、人の人生なのかも知れないなって思うんですよね。
だから、調子が良い時は謙虚であるべきだし、調子が悪い時は落ち込みすぎなくても、大丈夫なんだと思っています。
やまない雨はないし、夜のうちにきっと次の朝が準備されているからです。
土星の意味
占星術の世界で「土星」という天体の持つ意味は、独特なものがあるなー、と思います。
現実世界での「重し」の役割であり、時に試練を課してくる天体です。
私たちは「土星」によって鍛えられて、自分の現実を作っていく、ということです。
そういった性格を持つ天体なので、ホロスコープ上で「土星」の配置を読むと、その人が持っている課題が見えてきます。
すべての物事は両義的である
この作品をオーダーしてくださったKさんは、星読みセッションの中で、ホロスコープに表現されている「土星」の意味や、その影響をとても深く感じ取ってくださいました。
年齢を重ねると、すべての物事は両義的だということを、実体験として理解できる気がします。
振り返った時、あの時の辛かった経験が、今、誰かを支える力の源になっていたり。苦しかった経験も、それを乗り越えたことが、揺るぎない自信に変わっていたり。
人生という長い旅の中で、辛かったり悔しかったりした自分の経験を、ポジティブな意味に変換できた時、人は成長を実感できるんだと思います。
そしてそれこそが、人間性の深みになるのだと思います。
美味しいスープが出来上がるまでに、コトコト煮込む時間が必要なように。深い味わいのスープが出来上がるまで、色んな経験と時間が必要なんですよね。
そして、そういう味のある人と会話するのって、楽しいなって思うんですよね。
作品の制作イメージ
人は誰しも、人生で何度か生まれ変わるようなタイミングがあると思います。
Kさんのホロスコープを読ませていただくと、これまで頑張ってきたことが揺るぎない土台となって、そこに新しい季節がやって来ようとしていることが分かりました。
ご自身を鍛えてくれた土星の影響から解き放たれて、自分自身の本質に回帰して、夢を叶えていく。
その新たなる季節の幕開けを、図らずも「星読み」で告げる役割を、私がさせていただいたような感じがしました。
そんなKさんに、絵画でエールを贈りたいと思って描いたのが、今回の作品です。
Kさんは太陽星座「蟹座」なので、宇宙のイメージに海(水)のイメージを重ねています。
心の宇宙を育み、力を与えてくれる天体を360度に配置しました。
その中を「心の自由」を象徴する、飛び魚の兄弟が気持ちよく泳いでいます。
この作品をオーダーくださったKさんに、心より感謝してます!
Thanks!