星読み絵描き

もとっちノート


『海の向こうに』

物質的な欲求を満たすこと。

経済的な価値を追い求めること。

便利で安楽な暮らしを、最上のゴールとすること。

こういう価値観って、一見、際限なく人の欲求を駆り立てるもののように見えるのですが、その実、天井があると思うんです。

平たく言うと、こうした価値観に、いつか人は飽きる時が来るんです。

「幸せになるには、世俗的な欲望を満たしていく道しかない」と思い込んでしまっていて、実はもう飽きているのに、この価値観に縛られ続けている方って、多いと思います。

たくさん靴を買っても、履ける足は、右足と左足しかないわけですし。

どんなに外見を着飾ったって、精神の充実がなければ、どこかでボロが出ますし。

豪華な家に住もうが、必要最低限の家に住もうが、家に帰ってやることは大差ないわけで。

本当に心の底から欲しいものに囲まれているか、と言うと疑問符が浮かぶのが、現代の「豊かさ」とされてきたものの実像、なんじゃないでしょうか?

「豊かさ」のために、心身を削って望まない労働したり。

「豊かさ」のために、他人を押し退けるほど貪欲になるって、なんか矛盾してないかな?と、思っちゃうんです。

風の時代の豊かさ

これまでの時代って、「足りない」という幻想に、人は縛られて行動してきたと思うんです。

令和の米騒動然り、限定を謳う商品を求める行列然り。

バーゲンセールに「我先に!」と殺到するような集合意識から、離れられない人が多いのは、この幻想を捨てられないからだと思います。

人生の選択肢が、意図的に狭められていることに、気がついていないんです。

でもおそらく、こうした盲目的で集団的な行動に、違和感を覚える人の割合が、少しずつ増えていってると思うんです。

このブログを読んでくれるような方は、もうそういうのって恥ずかしいなって、感じてる方も多いんじゃないかな、と思うんです。

分かち合えば足りるのに、奪い合うから足りなくなってるんですからね。

その行動の大元にある「欲望」というものも、本心からの欲求ではなくて、その実、マーケティングされて誘導されているだけのもの、だったりするわけなので。

そんなことやっていても、かりそめの満足感しか得られないんです。

これからやってくる「水瓶座の時代」は「それぞれのユートピアに向かって分散していく時代」です。

これまでの時代が、なんで奪い合いの世界になっていたのかっていうと、価値観がバラけていなかったからなんです。

みんなが同じものに憧れ、同じものを所望するから、足りなくなるし、競争や奪い合いが成立するんです。

でも星読みの視点から見れば、こうした時代は、もう終わっているんです。

みんなと同じなんて全然ワクワクしない。

選択肢がなければ創ればいいし、他の選択肢だって、見方を変えれば実はたくさんあるはず。

自分にあったそれを探す方が、スマートじゃない?

そっちの方が楽しいし。

、、というのが、来るべき「水瓶座時代」の感性です。

求める「豊かさ」の中身も、これまでとは違う、個人個人の世界観に根ざしたものに変わっていくはずです。

海の向こうに

人の人生の中には、価値観の転換期と呼べるポイントがあります。

心理学で言えば「中年の危機」とか。

占星術で言えば「サターンリターン(土星回帰)」とか。

それまでの価値観を、卒業するチャンスが訪れるんです。

私がたくさんの方とセッションさせていただいて、感じているのは、人はこの転換期の到来を、無意識に察知している、ということです。

脱皮して生まれ変わる時期がやってくることに、自然に気がついているんだと思うんです。

星読みをご依頼いただくタイミングって、面白いくらい、そういうポイントと一致するんですよね。

この作品をオーダーくださったSさんも、まさに転換期を前にしたタイミングで、星読み絵描きをご依頼くださいました。

物質主義的な古い世界から抜け出して、精神や哲学・心の世界を探求する、自由で新しい価値観へと、脱皮していくこと。

Sさんのホロスコープから読み取れたのは、こうした意識の転換点が目前に迫っている、ということでした。

この変化は「水瓶座時代」の到来とシンクロしてるので、きっとそこから先の人生も、時代の風の後押しを受けて、素敵な冒険の旅になっていくと思います。

この作品は、AIWOKA ISLAND STORYの一場面をベースに、新たに仕上げたものです。

新しい冒険へとゴロタが誘ってくれる、そんな絵になっています。

この作品をオーダーくださったSさんに、心から感謝してます。

Thanks!



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