星読み絵描き

もとっちノート


セレナーデ & シンフォニー

最近よく耳にするようになった言葉で、「自分軸」「他人軸」という言葉があります。

世間やマスメディアの情報だったり、親や周囲の期待だったり、そういうものに自分の軸を合わせて生きていると、充実した人生は送れない。

だから、もっと自分自身を大事にして、個人の価値観を大事にして生きよう。

、、という前向きなメッセージとして、この言葉は使われていると思います。

これまでの「右向け右の時代」と違い、世の中や他人からの、目には見えないコントロールに気が付ける人が、増えてきているんだと思うんです。

そして、そこから自分自身を解放したい、と思う人が増えているんだと思うんです。

周囲からの期待に合わせて生きる生き方を、「他人軸の生き方」とするならば、「自分軸の生き方」とは、自分の価値観や自分の意思を大事にする生き方と言えます。

これは、占星術で言うならば、「月」の意識を卒業して、自分の「太陽」を生きる、というテーマと重なります。

幼少期に形成された、私たちの心の囚われを表す「月」

その影響から自分を解放して、自分を輝かせて生きる「太陽」の道を意識的に選択しよう!

・・・という、私がこのブログで発信しているテーマと重なります。

「自分軸」を大事にして生きよう、というメッセージは、そういう意味で大賛成なんですけど。

でもふっと、そう言う言説を見るたびに思うんですよね。

私たちは果たして、どれだけ「自分のこと」を知っているのだろうか?と。

側から有無を言わせないくらい、自分の才能や可能性を理解できているのだろうか?と。

無限の可能性と夢現の調和

かくいう私も、「他人軸」の生き方を卒業できるまで、とても長い時間がかかりました。

最初から「人生自由型の人」と思われがちなんですけど・・・💦

そういう自分の一癖ある性質を、自分で受け入れられたのは、実はそんなに遠い昔の話ではないんです。

幸運にも絵描きとして、全国を個展で周れるようになってからも、どこかで・・・

「こんな夢みたいなことしていて、いいのだろうか?」

「年相応に世間に合わせて生きなければ、大変なことになってしまうのではなかろうか?」

「自分のビジョンに素直に従って行動して、本当に大丈夫なのだろうか?」

・・・などと、もんもんと自問自答を繰り返していました。

そんなズブズブとした意識のぬかるみから、私を解き放ってくれたのは、ホロスコープでした。

振り返って、思うんですよね。

生まれた時の天空の星々、その配置図であるホロスコープ。

それを読むことで、自分の資質や与えられた才能を客観的に知ること。

それは「自分軸」の人生にシフトするために、必要不可欠な「羅針盤」を手にすることだったんだ、と。

ホロスコープを読むと、自分という存在に与えられている、無限の可能性に気がつくことができます。

そしてその可能性に対して、意識的に生きていくと、夢と現実が次第に調和していくんです。

私を例にするならば、自分で言うのもなんですが…職業「星読み絵描き」です、なんてほとんど夢物語でしょ?

それを生業にして、リアルに生きている人間が、このブログを綴っているんですよ。

よくよく考えると、だいぶブッ飛んだ話でしょ?(笑)

夢を叶える「引き寄せの法則」って、あるじゃないですか?

あの法則を活かすには、自分が引き寄せるべき対象を、理解している必要があるんです。

その夢がホロスコープに基づいたもので、自分の資質や使命と合致しているからこそ、それが現実になるんです。

そしてその必然に自覚的になるからこそ、歩むべき道が未来に向かって照らされ、伸びていくんです。

そしてその道は、ひとつの夢が実現したらそこで終わりで「めでたしめでたし(完)」・・・というものではないんです。

ホロスコープを探求すればするほど、新しい可能性が見えてきます。

照らし出された可能性に向かって、チャレンジを繰り返していく。

そのたびに体験する現実世界の中に、新鮮でワクワクするような新しいバランスが、次々と生み出されていくんです。

万華鏡のような、めくるめく人生体験の扉が開かれるんです。

月の意識から脱するというのは、実はそのスタートラインに立つということに、すぎないんです。

月について、これまでさんざんネガティブなことを書いてますけど…🙏

それはこの「自分軸」の人生のスタートラインに立つために、一度自分の中で、親や周囲の期待を内面化して作り上げた自分像を、否定する必要があるからなんです。

あなたが「自分軸」で生きることができるようになれば、ホロスコープ上の「月」が象徴する、あなたが幼い頃から馴染んできた能力を、新しい形で調和的に活かすことができます。

そこまでステップアップできた時、あなたの中の月と太陽が調和して、新たなハーモニーを奏で始めるんです。

セレナーデ & シンフォニー

、、と、ここまで、長ーい前置きになってしまいましたが、今回の作品に込めた、心理的な意味を表現するには、この話をさせていただく必要があったので、お許しくださいませ。

この作品をオーダーくださったKさんは、星の上ではまさに人生の大きな転換点に入るタイミングで、2枚の「星読み絵画」をオーダーくださいました。

Kさんの太陽は「水瓶座」29度にあります。

この度数の「サビアンシンボル」は「さなぎから出てくる蝶」です。

「サビアンシンボル」って何?って方も多いと思うんですけど、ホロスコープの度数の意味を教えてくれる、スピリチュアルな詩文です。

(私の星読みは、サビアンシンボルを使いながら、ホロスコープを読み解いています)

今回の話と絡めるなら、「自分軸」の生き方にシフトするということは、まさに「さなぎから蝶」が生まれ出でるような体験だと思うんです。

勇気をもって新しい自分を生み出し、自分が望む姿に向かって歩み出すと、人生に新しい調和が生み出されていきます。

ネガティブな要素をポジティブに変換できた時、月と太陽を、新しいバランスで調和させることができるんです。

その新たなハーモニーを、この2枚の作品で、表現させていただいたつもりです。

2枚の作品が呼応するように、いろいろな要素を配置させていただいきました。

(もし良かったら、どことどこが呼応しているか探してみてくださいねー🌟)

作者的にはこの作品で、月と太陽の表現を、一段レベルアップさせることができた気がしています。

この作品をオーダーくださったKさんに、心より感謝してます✨

Thanks!



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