「みんなちがって、みんないい」
最近、良く耳にするこの言葉は、金子みすゞさんという詩人の詩の中の一節から来ています。
金子みすゞさんは、大正から昭和初期の詩人なので、百年くらい前につづられた言葉です。
それが今の時代にリバイバルしているというのは、すごいことですね。
でも私はこの言葉を聞くたびに、何とも言えない悲しみというか、ブルースを感じます。
画一的な教育を受け、個性を否定され、形にハマらなければ生きていかれない。
そんな社会環境を背景にしているからこそ、心に響く言葉のように感じられるからです。
朝のテレビの占いを信じてラッキーアイテムを取り入れて、ランチは流行りのお店に並び、時代に乗り遅れないように、SNSのトレンドに目を通し。
スマホで最新ニュースを取り入れ、会社のプレゼンでは、海外からやってきた洒落たビジネス用語を使って、それ風に振る舞い。
子供の頃はよかったなーと思いながら、いつしか社会の重圧の中で擦り切れて、自分が誰なのかも良くわからなくなってしまっている。
ちょっと毒がすぎるかもしれませんが、実際のところは、遠からずそんな状況にみんながいるからこそ、「みんなちがって、みんないい」という言葉が讃美歌のように、救いの言葉として現代の世の中に響いている、と思ってしまうんです。
Youは何しに地球へ?
「あなたは何のために命を与えられて、この世界にやってきたのか?」
「どんなことを人生で体験しに生まれてきたのか?」
この問いかけに対して、正面から向き合って生きられている大人って、なかなかいないと思います。
「そんなことを考えても、ビタ一文にもならないよ。大人は仕事で忙しいんだ。現実を見なさい、このピーターパンめっ!」と、お叱りを受けてしまいそうですが…
でも最後の最後に、天に召される前に、自分の人生の意味を振りかえる時が来たとして。
この問いに応えられる、実感のある人生を送れたかどうか。
究極的には、それが全てなんじゃないかな、と思うんです。
ビジネスに邁進したとして、その結果、最後の最後に「自分の人生が、豊かな体験に満ちた実りあるものだった」と、思えれば良いのですが、そう思えない人もいっぱいいると思うんです。
もっと家族との時間を大切にすればよかった、とか。
もっと趣味を楽しめばよかった、とか。
もっと旅に出て冒険してみればよかった、とか。
「なんかちがう、コレじゃなかった…オーマイガッ!」
人生の最終段で、はじめて自分自身と向き合って、そんな風に思う人も、結構いるんじゃないかなと想像します。
恐ろしいことですけどね。
何のために一生懸命仕事をして、何のために一生懸命、競争社会で頑張ったのか。
最後の最後で、そこに意味を見出せなかったとしたら、その苦しい努力って、一体何なの?って思っちゃいますし、それこそ本当に「悲しい勘違い」だと思うんです。
「あなたは何のために命を与えられて、この世界にやってきたのか?」
「どんなことを人生で体験しに生まれてきたのか?」
この問いかけに向き合うことは、生きていく上で、本当は最も大事なことだと、私は思うんです。
唯一無二の個性
「星読みセッション」をするようになってから、一番驚いたのは、人生のテーマや向き合うべき課題って、みんなそれぞれ「てんでバラバラ」だということです。
人生の目的やゴール、好きなものや美的な感性、お金や仕事に対する価値観、言葉の「重い軽い」に対するスタンス、人付き合いの重要度、悩みの対象、などなど…
みんな驚くほど、ちがっているんです。
目があって耳があって鼻があって…という感じで、人間どおし外見が似かよっているから、他人の内面の価値観や人生の体験も「そう自分とは違ってないだろう」と、思い込んじゃうと思うんです。
(私もそう思ってました…)
でも実際フタを開けてみると、驚くほどそれぞれ、ちがってるんです。
その人がその人として、この地球上に存在することには、唯一無二の理由があるんです。
その人の人生を生きるには、その人じゃなきゃダメなんです。
世の中の価値観や周囲の助言に惑わされて、「悲しい勘違い」コースに誘導されてしまう人は、自分の唯一無二の個性や使命に、気がつけていないだけなんです。
ホロスコープと向き合ってきたこの一年で、個人的に最も収穫だったと思っているのは、この事実に気がつけたことです。
他人は自分とちがう。
当たり前なんですけど、その「ちがう」のレベルが、「ちがう宇宙」を宿しているレベルなんだ、ということに気がつけたことです。
そういう視点から見ると、「みんなちがって、みんないい」という例の言葉に、ひとフレーズ付け加えたくなります。
「だって人間だもん、仕方ないじゃない」と。
使命も目的もちがう者どおしが、同じタイミングで、地球という一つの星の上に居合わせている。
それぞれの個性を認めるもなにも、ちがっていて当たり前なんだから、そこは仕方ないものとして飲み込んで、歩み寄れる部分で手をつなぎましょう、と。
みんなちがうんだから、比べることにそもそも、何の意味もないことに気がつきましょう、と。
でもそのくせ魂には、深いところで繋がっているという不思議さがあるので、その人間存在の奥深さを認めて、敬意を払い合いましょう、と。
せっかくこの地球上で居合わせたんですから、お互いの「地球人生」が良いものになるように、応援し合い、生きることを共に楽しみましょう、と。
そういう感覚を前提にできた時に、ようやく「みんなちがって、みんないい」という、百年前に放たれたメッセージが、その役割を終えることができる気がします。
これから先の時代、人間観がアップデートされて、そういうものになって行くといいなーと、個人的には願っています。
まー、何につけても自分を深く知るということが、大事なんです。
自分の人生に迷いを抱いたなら、そこに戻って改めてスタートすることが、一番手っ取り早い方法だと思います。
最後に恒例のPRタイムですけど…(ゆるしてね。笑)
占星術には、その手助けができるんです。
ホロスコープを読んでみることは、あなたの内なる宇宙を解読する方法のひとつです。
自分を深く知る、そのお手伝いができると思います。
ご興味ある方は、お声がけいただけたらと思います。
、、ということで、今回も最後まで読んでくれてありがとー!
Thanks!