星読み絵描き

もとっちノート


地球(ガイア)を想う

ネイティブ・アメリカンの教えの中には、「人類の役割とは、地球の生態系のバランスを取ることだ」という考え方がある、と聞いたことがあります。

この話は私にとって、とてもうなずけるものがあって、記憶と印象に残っています。

あくまで人間もまた生態系の一部であって、地球のバランスのために存在している、という考え方ですね。

いにしえの智慧が教えてくれるのは、自然や大地との調和を重んじて、暮らしていた人間の姿です。

地球自体がひとつの生命体で、人間も他の動物たちも植物もその一部である。という考え方を「ガイア理論」と言うのですが、私たちは、もう一度、母なる地球の子供だという事を、思い返す必要があるのかもしれません。

個人的な感覚ですが、人間に言葉が与えられている理由の一つは、地球の美しさを表現するためなのではないか、と思うことがあります。

地球が見せてくれる美しい光景に出くわした時「きれい!」と表現したり、「すばらしい!」とその美しさを讃えたり。

咲いてくれた花に「ありがとう!」と、感謝の言葉を捧げたりすることは、人間だけにゆるされている特権です。

そして「役割り」でもあるんだと思うんです。

心から出てきたエネルギーを、言葉にして地球に捧げることも、地球と自分とのつながりを実感するための、ひとつの方法だと思います。

神話の世界の「ガイア」

ギリシア神話の中には、母なる大地であり創造主である「ガイア(地球)」に関する、興味深いエピソードが登場します。

天空の神「ウラヌス」は、母なる大地である「ガイア」と夫婦になります。

そこから次々と原初の神々が、産まれていきます。

しかし、やがて天空の神「ウラヌス」は暴君となり、自分の子供である神々を圧迫し、暴虐行為に走ってしまいます。

そんな状況に耐えかねた「ガイア」は、自分の子供の中の一人の神「クロノス」に助けを求め、「クロノス」は父である「ウラヌス」を打倒して、新たなギリシアの神々の王となります。

その「クロノス」も、やがて自身の子供である「ゼウス」に打倒される、という物語になっています。

ざっくり言うとこんな感じのストーリーなのですが、占星術の観点から、惑星を当てはめながらこの物語を解釈してみると、とても面白いんです。

「ガイア」は「地球」です。

「ウラヌス」は「天王星」を表します。

「クロノス」は「土星」を表します。

「ゼウス」は「木星」を表します。

原初の神々は「地球」と「天王星」が交わることで生み出されていきます。

「天王星」はやがて暴走し「土星」によって、打倒されます。

そして「土星」は「木星」によって、神々の王の地位を奪われる、と言う話になっているわけです。

風の時代への教訓

この話の何が面白いかと言うと、今いろいろな所で「風の時代」の到来が告げられていますよね。

これは、占星術の考え方に基づいていて、約二千年続いた「魚座」の時代が終わり、人類の意識が大きく変化して「水瓶座」に象徴される、新たな時代が幕を開ける、と言う意味なんです。

その新たな時代を象徴する「水瓶座」の支配星は、なんと「天王星」なんです。

「ガイア(地球)」と最初に夫婦になり、やがて暴君になった天空の神「ウラヌス」が、その象徴だとすると、一抹の不安がよぎりますよね・・(笑)

「天王星」と言うのは、テクノロジーやデジタル技術を象徴する星でもあります。

1781年に「天王星」が発見されて以降、テクノロジーは大きく発展してきました。

そしてその変化がいよいよ人類の意識を変えて、新しい段階に入っていくのが、まさにこれから先の「水瓶座時代」とされています。

風の時代の落とし穴

でも、ちょっと待てよ、、💧と思うわけです。

ギリシア神話で天空の神「ウラヌス」が、暴君になってしまったように、今デジタル技術の進歩に、人間の心が追いついていない気がするんです。

デジタル技術がもたらす負の側面に、私たちは気づきはじめています。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような、スケボーが空を飛ぶ、ポップで明るい未来社会だったらよかったのですが、、。

テクノロジーによって人類が支配されてしまうような、ディストピア的な未来社会のイメージの方に、不気味なリアリティが出てきてしまってますよね。。

技術の革新も、それを使う側の心の成長が追いつかなければ、自分たちの生存を脅かす危険な力になりかねない、ということなのだと思います。

本当の意味で、人類が新しい時代を迎えるには、自らの内なる心の世界をもっと深く知って、今より賢くなる必要があるのだと思います。

争いあっている場合じゃないんです。

もっと深く地球とつながって、宇宙のバランスを知って、その中に調和して生きる智慧が必要なのだと思います。

私が占星術に心惹かれる理由の一端は、そこにあるのかも知れません。

遥か天空の星々と、自分の心のバランスの、不思議な関係性を知ることで、自分を取り巻く環境との調和を意識させられるからです。

宇宙から見れば、私たちは等しく地球人です。

母なる地球の子供です。

ちょっと話が大きくなり過ぎちゃったのですが、時には地球に想いをはせて、その上で恵をもらって暮らしている私たちの生活を、再考してみることも、大切なことかなーと思います。

、、ということで、今回も最後まで読んでくれてありがとー!

Thanks!



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