「人」と「人」の「間」と書いて、「人間」
だからこそ人の悩みの多くの部分は、人間関係の中にあるのだと思います。
そしてそれを煎じつめると、コミュニケーションの問題になることが、多い気がするんですね。
自分の思いや感情を、相手に受け取ってもらえるように伝える。
会話を通じて、お互いに意思疎通をする。
毎日チャレンジしていることなのに、これが一番、根源的な難しさを持っている、と思います。
山崎まさよしさんの「セロリ」っていう曲じゃ無いですけど、生まれ育った環境で、言葉の使い方も、会話の仕方も、違うわけです。
読んできた本も、感情表現の仕方も、その前提になっている感受性も、それぞれ違うわけです。
100人いたら百通り、それが私たちの「個性」です。
「コミュ障」とか「コミュニケーション強者」とか。
なんでも競争にして勝敗をつけたがる現代社会では、そういう言葉を耳にすることも多いのですが、個人的にその風潮には、なじめません。
「コミュニケーション」って、とても私的な心の領域を含んでいることだと思うんです。
そこに他人が土足で上がって、レッテルを貼ったり、競争原理を振りかざすことは、おかしなことだと私は思います。
何でも値札を貼って比べられる、というのは現代の迷信だと思うんです。
そんなことをしたり、されたりするために、この地球に私たちはやってきているわけではないですからね。。
そもそも比べようがないくらい、違っているんです一人一人。
それぞれの個性の違いを認めた上で、「さー、どうやってお互いに良いコミュニケーションをとっていったら、いいんだろう?」という所に、早く向かった方がいいんじゃないかな、と常々思っています。
「火・土・風・水」という気質の4つの区分
占星術の世界では、星座の気質を表す4つの区分があります。
「火・土・風・水」で表されるのですが、たとえば、牡羊座は「火」の星座に、乙女座は「土」の星座に、水瓶座は「風」の星座に、魚座は「水」の星座に分類されます。
この星座の区分と、どんな天体がそこにあるのかを組み合わせて見ると、その人の持っている気質の傾向が分かります。
コミュニケーションの取り方や思考の癖も、けっこうそこに表れているんですね。
直観で判断する「火」の気質が強い人には、情熱的に理想を伝えることが大事だったり。
感覚を重視する「地」の気質が強い人には、五感に訴えかけるような話し方をすると、伝わりやすかったり。
思考に優れている「風」の気質が強い人には、論理的に言葉で説明することが、必要だったり。
感情重視の「水」の気質が強い人には、言葉の向こう側にある情緒を汲んであげることが、何より大事だったり。
同じ言葉を使って会話していても、感受性のポイントが人それぞれ異なっているんです。
夢物語にノリノリになってくれる人もいますが、一方で、現実的な話じゃないとのれない人もいます。
いくら「情」で語りかけても「論理」を重視する人には、伝わらなかったりします。
逆に「情」の感性が強い人に、いくら理屈を伝えても、心を開いてもらえなかったりします。
こういうすれ違いって、誰しも日々経験していることなんじゃないかな、と思うんです。
そして往々にして、この伝わらないことを、相手の人格の問題にすり替えてしまっているんじゃないかと思うんですね。
星読みの視点からすると、気質が違えば、コミュニケーションの仕方も変わるので、本当は誰も悪くないんです。
もちろん、人間だから、「ウマが合う合わない」はあります。
でも、どうしても身近な人間関係や仕事で、関わらなきゃならない相手だったり。
あるいは、心惹かれるのに、なぜか気持ちの疎通がうまくできない相手がいたりする場合。
こういったケースなら、どうしたら心の距離を縮められるかを考える方が、建設的な気がします。
ときどき、ご自身ではなく、ご家族のホロスコープを読んで欲しい、というご依頼を受けることがあるのですが、この気質の傾向を知るだけでも、ご家族への理解が一段進むのではないかと思います。
まずは知ることから始めよう!
、、というのが私の意見ですね。
心の宇宙は、一人一人オーダーメイドなんです。
相手の心の形を知ることで見えてくる、新しい関係のあり方がきっとある、と思っています。
、、ということで、ちょっと長くなっちゃったけど、今回も最後まで読んでくれてありがとー!
Thanks!