星読みのセッションでお話しをうかがっている時に「インナーチャイルド」の話が出てくる事が、とても多いんですね。
私がこれまで詩として表現してきたメッセージの中でも、インナーチャイルドに向かって語りかけたものは、とりわけ反応をくださる方が多かった気がします。
と言うことは、やっぱり皆さんの大きな関心のひとつなんだと思うんです。
あらためてご紹介しますと、私のインナーチャイルドはこの子です。
よく作品に登場するキャラクターなんですけど「ちっとも」と名付けています。
(そうです「motocchi」を逆から読んだネーミングです!)
この子は、私の心の中に住んでいるインナーチャイルドを、表現したものなんですね。
子供の頃の、無邪気で、大人の目から見たら、時に不条理なことで怒ったり泣いたりするような自分。
「小さな怪獣」のような自分。
大人になっていく過程で、私たちはそうした自分を、抑圧して忘れていってしまうんだと思います。
でも実は、そういう「小さな怪獣」のような自分は、ずっと心の中で生き続けているんです。
とりわけ、強い感情を持った出来事があったり。
心の傷になって引っかかっているような出来事があった場合、そこで時計の針を止めた、もう一人の自分が心の中で生き続けるんです。
そして、大人になった私たちが、一歩前進しようとしたり、幸せになろうとした時、気がついて欲しくて、内側から足を引っ張ってくるんです。
その自分の内側からの呼びかけに気がついたら、インナーチャイルドと一緒に、その頃の気持ちに戻って、一緒に怒って一緒に泣いてあげる。
そうすることで、もう一度、自分自身と友達になることができる。
これが私なりの「ちっとも」というか、インナーチャイルドの説明なんですけど、この言葉をはじめて聞かれた方も、何となく分かるんじゃないでしょうか?
大人の私たちにとって何が問題かと言うと、心の内側からブレーキがかかってしまうことなんですね。
幸せになりたいと願っているのに、なぜか素直に幸せを受け入れられなかったり。
夢に向かって一歩前に踏み出したい気持ちがあるのに、なぜか足踏みばかりの状態になってしまったり。
そういう時は、インナーチャイルドの声に耳を傾けるべきタイミングなのかも知れません。
インナーチャイルドに気がつく方法
インナーチャイルドの癒しのワークって、世の中には色々あると思います。
基本的には、大人の自分がその時の感情を思い出して、そこに戻ってあげて、内なる子供が表現している、自分自身の感情に寄り添ってあげる、というのが一つの方法論なのだと思います。
昔と違って情報もたくさんあるので、そこにたどり着くのは難しいことではないと思うのですが、何が一番大変かと問われたら「自分のインナーチャイルドに気がつくこと」なんじゃないかな、と思うんですよね。
抑圧して忘れてきたはずの、秘密にしてきた、もう一人の自分の心の声に耳をかたむけること。
これが一番の難しいのかも知れません。
私の場合は、一冊の本との出会いが、その糸口になりました。
ジュリア・キャメロンさんの「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本です。
この本は基本的には、アーティスト向けの創造性を回復させる為のワークブックです。
(作家さんでスランプに陥っている方におすすめの、実践的な内容の本です。)
そういった性質もあるので、タイトルに触れるだけにしますが、この本の中に出てくる「モーニングページ」と言う手法が、私とっては人生に大きな変化をもたらしてくれる、特別なツールになりました。
朝起きたらノートを開いて、頭に浮かんできたことを書いていく。
浮かんできたものを、そのまま自動筆記のように、自分の意識で一切検閲しないで、ひたすら書いていく。ひどい言葉でも、内側から出てきたならそのまま書いていく。
(私なりの解釈です。深く知りたくなった方は、ぜひ本を手にとって見てください)
これだけのことなんですけど、これを私はほぼ毎日、二年間やりました。
これをやっていくと、徐々に頭の中に詰まっていたゴミが、言葉になって排出されていくんですよね。
継続していくうちに、自然と自分自身との対話がはじまって、それまで忘れていた小さな頃の記憶を思い出したり、心に引っかかっていた出来事の輪郭を掴んでいくことができました。
そしてある日、私の中に現れて来たのが「ちっとも」というキャラクターだったんです。
最初は泣いてましたね。
(最初期の「ちっとも」)
月星座とインナーチャイルド
占星術の世界では「子供時代に形成される無意識の領域や、その人の気質を表している」とされる天体があります。
それが「月」です。
「月星座」は、七歳までに形成される最初の世界観、とも言われています。
以前、このブログに書いたことがあるのですが、大人になった私たちの悩みや葛藤の源泉に、この「月星座」の性質がある、というのは実感として当たっていると、私は感じています。
もちろん諸説あるのですが、実際に星読みをさせていただいたケーススタディでも、かなりの確率でそう言えると感じています。
そこにインナーチャイルドって、深く関係しているように感じるんですね。
もちろん別の要素から、インナーチャイルドを形成されている方もいるとは思います。
ただ、「月星座」を知っていくことで、自分の中にいるインナーチャイルドに気がつくチャンスを得られる、というのは間違いなくあると思います。
人間の心って、まるで宇宙のように深遠な世界だと感じます。
自分の意識では、とても気がつけないような要素に満ちていると思います。
だからこそ「月星座」というポイントを糸口にして、自分自身の知らなかった性質を探っていくことは、インナーチャイルドに向き合う一つの方法として有効なんじゃないかな、と思います。
ということで、今回も最後まで読んでくれてありがとー!
Thanks!
「星読み絵描き」で、お力になれることがあるかも知れませんので、ご興味ある方は、よかったらご相談くださいねー!