大人の絵本

びーとと魔法の帽子 (第4話)

星の魔法

びーとは帽子を、カオリちゃんのしっぽの先にのせて、いいました。

「だいじょうぶだよ。」

「ちょっとだけ、目をとじていてね。」

 

そしてすっと息をすって、空を見あげました。

 

(すーっ)

 

(くるんっ)

 

びーとは、星のつえを空にかざして、魔法のことばをとなえました。

「るんたったらりらりら。」

「るんたったらりらりら。」

「るんたったらりらりら。きらり。」

 

(ぎゅーんっ)

 

(ぐぐーんっ)

 

(しゅぽんっ!)

 

しましまの帽子は、カオリちゃんにぴったりの大きさになりました。

カオリちゃんのほほに、もう一度涙がこぼれました。

「とても、とても、うれしいわ。」

こんどのは、あったかい涙でした。

「わたし、しましまの帽子、似合ってるかしら?」

 

びーとはいいました。

「とてもお似合いですよ、おじょうさん。」

「ねえねえ、すきっぷして、くるくるまわって遊ぼうよ。」

ふたりは、つかれて眠くなるまで、指をならして、すきっぷして遊びました。

 

(おしまい)

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